東急池上線池上駅から徒歩1分、東京都大田区の池上総合病院は充実の医療体制でみなさまの健やかな暮らしを支えます

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ハートセンター

1996年9月に病院名称を池上総合病院に変更して以来、循環器領域の診療に邁進して参りました。2003年7月からは東京都CCUネットワークに参加し循環器センターとして地域に認知していただき、2004年4月からは心臓血管外科を開設し池上総合病院ハートセンターとして稼働しています。循環器内科は 坂田芳人(センター長、循環器内科科長)を中心に常勤が10名が急性心筋梗塞を中心とした救急医療にも24時間対応しています。心臓血管外科は須藤幸雄(副病院長、心臓血管外科科長)を中心に常勤2名で、緊急手術を含め心臓血管手術に取り組んでいます。 現在、CICUが14床稼動しており濃密な集中治療が可能となっています。また、より専門化する循環器周辺機器にも十分対応するためハートセンター専任の臨床工学技士(ME)を配置し、いかなる重症な症例に対しても最高の医療を提供できるよう努力しております。
ハートセンターの対象疾患は虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)、弁膜症、心筋症(肥大型、拡張型)、心不全、不整脈、大動脈瘤、大動脈解離、末梢動脈疾患、末梢静脈疾患(静脈瘤、深部静脈血栓症など)と、はば広く心臓血管系の病気であればいつでも気楽にご相談ください。
当センターへのご連絡は24時間電話応対を03-3752-3151. FAX03-3752-2612で行っています。

診療体制

循環器内科(日本循環器学会循環器専門医研修関連施設)

虚血症心疾患(狭心症、心筋梗塞)、心臓弁膜症や諸々の心筋疾患、そして心不全、不整脈ならびに大動脈や末梢動静脈疾患と、実に広範な循環器疾患の診断・治療全般を扱っています。循環器系救急疾患では、CICU・血管撮影室(心臓カテーテル室)にて緊急インターベンションを含め心臓血管外科との共同で24 時間万全の体制で対応しています。

心臓血管外科

2004年4月にハートセンター開設とともに稼働して参りました。狭心症に対する冠動脈バイパス術、弁膜症に対する弁形成術、弁置換術などの成人開心術のほか、不整脈の治療、大動脈解離、胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症など大動脈疾患、末梢血管疾患や下肢静脈瘤などの疾患の治療を行っています。治療方針に関しては循環器内科とのカンファレンスをとおして、個々人にとって最良と考えられる治療法を選択し、情報提供・説明を丁寧に行い、インフォームドコンセント(説明を受けた上での合意)に基づく診療を心がけております。手術を受ける患者様の状態に応じ、大動脈瘤に対するステントグラフト治療や人工心肺を用いないオフポンプ冠動脈バイパス術などの低侵襲手術も行っています。また、14床のCICUをもち、緊急手術にも可能な限り対応しております。 拡張型心筋症、虚血性心筋症などによる心不全に対する左室形成手術「Overlapping法」を開発した前ハートセンター長松居喜郎北海道大学教授が月1 回の外来診療・手術を行っております。セカンドオピニオンをお求めの方はお気軽にご相談ください。

 

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スタッフ紹介

循環器内科医師一覧

         

職名 氏名 資格等
ハートセンター長
循環器内科科長
坂田 芳人 東海大学医学部客員教授(循環器内科学)
日本内科学会総合内科専門医
日本循環器学会認定専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医
ABIM(American Board of Internal Medicine)認定
   ・内科専門医
   ・循環器内科専門医
   ・心血管インターベンション専門医
米国心臓病学会正会員(FACC)
米国心臓血管インターベンション学会正会員(FSCAI)
副ハートセンター長
循環器内科副科長
葉山 泰史 日本インターベンション学会認定指導医
日本内科学会総合内科専門医
日本循環器学会認定指導医
病院長
医療監査部部長
臼井 和胤 東海大学医学部内科学系講師
医学博士(東海大学)
日本内科学会認定医
日本内科学会総合内科専門医
日本循環器学会認定専門医
日本プライマリ・ケア連合学会認定プライマリ・ケア認定医
科員 前淵 大輔 日本循環器学会認定専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医
日本内科学会認定医
日本医師会認定産業医
日本老年医学会老年病指導医
科員 真野 博明 日本循環器学会認定専門医
日本内科学会総合内科専門医
日本内科学会認定医
科員 今 純一 日本循環器学会認定専門医
日本内科学会総合内科専門医
日本内科学会認定医
日本心臓リハビリテーション学会心臓リハビリテーション指導士
日本医師会認定産業医
日本プライマリ・ケア連合学会認定プライマリ・ケア認定医
科員 山田 大介 日本内科学会認定医
科員 杉本 達哉  
科員 堀之内 仁美 日本内科学会認定医
SHD心エコー図認証医
科員 沖下 卓也 日本内科学会認定医
非常勤 山城 啓 翔南病院循環器内科部長
日本内科学会認定医
日本循環器学会認定専門医
日本不整脈心電学会認定不整脈専門医
非常勤 渡辺 淳 女塚診療所院長
日本循環器学会認定専門医
日本内科学会認定医
非常勤 榊原 守 日本内科学会認定医
日本循環器学会認定専門医
日本心血管インターベンション治療学会CVIT専門医
ECFMG(米国医師国家資格取得)

非常勤

田代 晃子
 
日本内科学会認定医
日本循環器学会認定専門医
日本抗加齢学会専門医

心臓血管外科医師一覧

職名 氏名 資格等
副院長
心臓血管外科科長
医療監査部医療安全調査課課長
須藤 幸雄 日本胸部外科学会認定医
日本外科学会外科専門医
心臓血管外科専門医
CICU室室長
心臓血管外科医長
明石 興彦 日本胸部外科学会認定医
日本外科学会外科専門医
心臓血管外科専門医
日本医師会認定スポーツ医
日本医師会認定産業医
非常勤 松居 喜郎 北海道大学医学部循環器外科教授
東海大学医学部非常勤教授
日本胸部外科学会評議員、指導医
日本外科学会指導医
心臓血管外科専門医
日本脈管学会評議員
日本ペーシング・電気生理学会評議員
日本人工臓器学会評議員
日本心臓病学会特別正会員(FJCC)
日本心臓血管外科学会国際会員
非常勤 志村 信一郎 東海大学医学部附属病院心臓血管外科講師
日本外科学会専門医
心臓血管外科専門医
胸部・腹部ステントグラフト指導医

 

臨床工学技士一覧

職名 氏名 資格等
ハートセンター専任
臨床工学技士
深瀬 聡  

 

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外来担当表

ハートセンターの外来担当表は、「循環器内科」「心臓血管外科」外来担当表をご覧ください。

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主な診療内容

主な診療内容とその治療方針についてご説明いたします。

狭心症・心筋梗塞

 

弁膜症

 

大動脈瘤

胸部、腹部、胸腹部動脈瘤の治療を行います。高齢者が罹患することの多い疾患ですが破裂してしまうと致死的なためリスクを十分に考慮して適切な術式選択が重要です。手術による瘤切除、人工血管置換術を原則としますが、年齢、合併疾患などにより一般的手術の危険性が高いと考えられる場合にはステントグラフト内挿術を行います。

末梢血管疾患

閉塞性動脈硬化症に対して薬剤治療、運動療法、カテーテル治療を施行し、より進行した病変に対しては積極的に外科治療を行います。より末梢の血管にも積極的にアプローチし重症虚血肢の切断を避けることを目指します。

心筋症

閉塞性肥大型心筋症に対しては内科的薬剤治療が原則でDDDペースメーカーによる治療も行いますが、内科的治療に抵抗性の流出路狭窄に対しては積極的に肥厚中隔切除術を施行します。また拡張型心筋症、虚血性心筋症ではβ-ブロッカー治療が原則ですが、内科的治療に抵抗する症例では積極的に合併する僧帽弁逆流に対し手術を行い、心拡大が著明で心機能の著明に低下した例ではoverlapping法を含む左室形成を積極的に行います。

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研究事例紹介

I.重症拡張心に対する新しい左室形成術Overlapping法の臨床応用

末期拡張心に対しては現在心臓移植のみが有効であるとされていますが、合併症を有する例、高齢者など適応から外れる症例も多く、またドナーの不足など一般的な手術にはなっていません。これに対し心機能改善、延命を目的とし、左室縮小手術の有効性が報告されていますが、いわゆるBatista手術は心筋と冠動脈の一部を同時切除を要し、手術成績は必ずしも良好でなく現在一般的な手術ではありません。われわれは心筋を切除せず二層に重ねる形とする新しい左室縮小手術「Overlapping Cardiac Volume Reduction法」を開発し報告してきました(Matsui; J Thorac Cardiovasc Surg 2002;124:395-7)、またさらに心基部径縮小、遠隔期僧帽弁逆流再発防止を目指し乳頭筋縫縮を加えた変法を行い成績はさらに向上しました (Matsui; J Thorac Cardiovasc Surg 2004;127:1221-3)。
本術式は1)左前下行枝に沿って心尖部に向かって左室を切開、2)左右乳頭筋を縫縮、3)左側切開線を中隔下部に左室壁をまきこむ形で縫着、4)右側切開線を止血し冠動脈走行考慮しつつ心室を被覆するように左室後壁に縫着(図3)、という手順で行いました。

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※(図3) Overlapping左室形成術術式DCM; 非虚血性拡張型心筋症、ICM; 虚血性心筋症

同時に全例僧帽弁形成術、合併疾患に応じて大動脈弁置換術、三尖弁形成術、ACバイパス術、MAZE手術を同時施行しました。症例は24例(原法12例、変法12例)で年齢は平均59歳(49-78歳)でした。幸い全例手術時体外循環から離脱し術前から使用した例を含み4例のみ術後IABPを用いた他、 PCPS、VAS(人工心臓)などの補助循環を必要としませんでした。周術期は緊急手術の2例を脳障害、MRSA肺炎で失いましたが、生存例の術前後比較可能例では、EF(駆出率)は術前17±10から術後30±17%へと心機能は改善しました。特に1例目の患者さんは、術前心蘇生を受けられた既往の有る方でしたが、2年半後の現在スキー、山登りも楽しんでおられます。まだ長期の成績はありませんが、これらからわれわれのOverlapping法は、比較的安全な術式であり、重症心不全に対し有効な治療法として期待できると考えています。


II.循環器疾患と睡眠時無呼吸症候群

昨年2月に発生したJR山陽新幹線運転士の居眠り運転の報道を契機に一般の方々にも睡眠時無呼吸症候群が広く認知されるようになりました。

睡眠時無呼吸症候群は慢性心不全、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)並びに不整脈の合併率が高く、循環器疾患と深いかかわりをもつことが明らかにされています。本院では、循環器疾患を有する患者様に、夜間睡眠中に簡易的生体情報モニター(morpheus 帝人株式会社)を装着し、睡眠時無呼吸症候群の有無を検査しております。

検査

夜間睡眠時にmorpheus(帝人)を(図1)のように装着いたします。
AHI(Apnea Hyponea Index:無呼吸低呼吸指数)睡眠時1時間当たりの無呼吸と低呼吸の合計回数

AHI<5~10:正常
AHI≧40:重症
⇒ CPAPの適応
AHI≧20:cheyne-stokes呼吸(中枢性)無呼吸を合併した
中等度慢性心不全患者(NYHAⅢ以上)
⇒ 在宅酸素療法(Home oxygen Therapy(HOT))

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図1:装着図

 

治療

  • 閉塞型
    (1)肥満の改善:食事、運動療法
    (2)CPAP(持続的気道陽圧呼吸)(図2) 長期的予後改善効果をあげており有用性が高いしかし、夜間に鼻腔または口腔にマスク装着の上持続的に酸素を圧力で吸入させるため、患者様の負担が多く忍容性にかける欠点がある。特に高齢者の方にはその傾向が強い。
    (3)その他:口蓋垂軟口蓋咽頭形成術 マウスピースともに上気道の狭窄を除去する方法いずれも肥満との関連が強く、施行しても50%前後の効果しか望めない
  • 中枢型
    画期的な治療が今まで存在しなかった近年、“在宅酸素療法”(図3)が中枢性睡眠時無呼吸を改善させることが注目されている。

在宅酸素療法の適応

  1. 中等度以上の慢性心不全患者(NYHAⅢ以上)で医師の診断により睡眠時cheyne-stokes呼吸(中枢性無呼吸)が見られ、AHI≧20が睡眠ポリグラフィーで確認された症例
  2. 肺高血圧症
  3. チアノーゼ性心疾患
  4. 慢性呼吸不全(PaO2≦55mmHgまたはPaO2≦60mmHgで睡眠)
  5. 運動負荷時著しい低酸素血症を示すもの

本院における慢性心不全の治療 (図4参照)

  1. 生活指導:運動療法、食事療法(塩分制限を中心とした)
  2. 薬物学的治療法:ACE阻害剤、ARB、利尿剤、血管拡張剤などの一般的内科的薬物治療チアノーゼ性心疾患
  3. 原因疾患に基づいた外科と内科のハイブリット治療(他項参照)
    経皮的冠動脈血管形成術(PCI)
    バイパス手術(off-pump bypassを含む)
    僧帽弁形成術、左室形成術(overlapping volume reductionなど)
  4. 在宅酸素療法
    睡眠時無呼吸検査に基づき、“在宅酸素療法”を積極的に取り入れております。“在宅酸素療法”の利点は、夜間のみ経鼻カニュラを使用して、2L/min. の酸素を吸入するだけですので、ご高齢者でも比較的簡単に使用できます。また、ご高齢者の心不全患者様で、入院を反復されている方のうち侵襲的検査・治療が困難な患者様でも、内科的薬物治療と在宅酸素療法の併用でよい成績を上げております。本年4月から慢性心不全患者にも保険適応になり、安価で使用することが出来るようになりました。

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図4

心臓病をお持ちの患者様で睡眠中に呼吸が止まったことを家族に指摘されたことのある方は、ぜひ一度、池上ハートセンター(循環器内科)にご相談ください。
 

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